■ はじめに
日本とカナダはどちらも移民を受け入れている国ですが、その制度や審査の仕方には大きな違いがあります。私はこれまで20年以上カナダの移民業務に携わり、現在は日本のビザ業務にも関わっています。そこでその経験から、両国の違いを実務的な視点で解説したいと思います。
■ 大きな違い①:審査の仕方
日本とカナダの移民審査の最大の違いは、「審査の仕方」と「裁量の幅」にあります。
移民審査にはオフィサーの幅広い裁量権がつきものですが、カナダはポイント制、もしくは限られた要件を満たす・満たさないのどちらかによって決まり、基準が比較的明確です。中にはHumanitarian Compassionate Considerationのような考慮すべきファクターは明示されていても担当オフィサーの主観で決まるカテゴリーもありますが、審査基準を無視した審査が行われると裁判に持ち込まれる可能性が高いのでオフィサーも慎重です。
これに対して日本ではカナダに比べると基準は大まかに定められており、オフィサーの裁量が大きい印象を受けます。また、書類全体の整合性や細かい矛盾点の指摘など、カナダの審査とは異なる点が多々あります。例えば、カナダでも学生の就労は週24時間と決められていますが、支給された給与額から判断して24時間以上就労している、法を順守していないという理由で就労ビザを却下されるというのはカナダでは考えられない厳しさです。
■ 対策
日本では以下の点が特に重要になります:
・申請全体のストーリーを意識する
→ 書類ごとの内容がバラバラだと不信感につながります
・オフィサーに対して合理的に説明する
→ 「なぜこの人なのか」を明確にする必要があります
・書類間の整合性を徹底する
→ 履歴書・契約書・説明書の内容を一致させます
・小さな矛盾も事前に修正する
→ 給与・勤務時間などの数値のズレは特に注意が必要です
■ まとめ
これまで日本だけでな他国での就労ビザや永住権の申請の経験がおありの方もいらっしゃると思いますが、国によってかなり特色があるので、制度や審査の仕方を十分理解せずに申請すると、思わぬ不利な結果につながることがあります。「国ごとに戦略を変えること」が重要です。
■ ご相談について
当事務所では、日本およびカナダの移民制度に基づき、
実務経験を活かしたサポートを提供しています。
- 英語対応可能
- 20年以上の移民実務経験
- 初回Zoom相談無料
👉 詳しくはお問い合わせページよりご連絡ください。
参考:出入国在留管理庁(日本)
https://www.moj.go.jp/isa/
参考:Immigration, Refugees and Citizenship Canada (カナダ)
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship.html

